犬や猫の膿皮症について
膿皮症は、皮膚の常在菌が過剰に繁殖しすぎる事によって、皮膚の炎症や痒みなどの症状が引き起こされる、皮膚の細菌感染症です。
主な原因菌は、皮膚にもともと存在している弱毒性の黄色ブドウ球菌ですが、大量に繁殖すると、黄色い色素とともにエンテロトキシンと呼ばれる毒素を大量に作り出すために、皮膚炎や胃腸炎の原因になる事が知られています。
そのため、皮膚で大量に繁殖すると、皮膚の病変部には、黄色い膿を含んだ湿疹やかさぶたが見られるようになり、発赤や炎症が起こるようになります。
犬や猫の皮膚病の原因としては、比較的多い傾向にあり、じめじめと蒸し暑くなる春から夏にかけた季節において、最も発症しやすくなると言われています。