犬や猫の膿皮症

犬や猫の皮膚の痒みの原因となる、膿皮症の化膿性皮膚疾患について

犬や猫の膿皮症の症状

犬や猫が膿皮症にかかると、皮膚の一部に膿を含んだ湿疹が現れたり、その周囲からはフケや垢がよく出るようになります。

 

最初のうちは、痒みの程度は軽い場合が多いですが、細菌の繁殖が毛穴や皮下にも及んでくると、皮膚の炎症がひどくなり、皮膚が赤く腫れたり、被毛が抜け落ちるようになり、痒みの程度も強くなっていきます。

 

痒みがひどくなると、犬や猫は何度も痒い部分を引っ掻いたり、噛み付く事を繰り返すようになるため、皮膚が傷付いてしまい、出血が起きたり、かさぶたが見られるようになります。

 

膿皮症の症状が治らないまま、慢性的に痒みが続いている場合には、皮膚が何度も掻き壊されては修復する事が繰り返され、やがて皮膚が厚く硬くなってしまったり、色素沈着を起こして黒ずんだようになる場合があります。

 

このような皮膚の病変は、全身のどこにでも発生する可能性がありますが、顔、顎の下、脇、指の間、股下、下腹部、背中、尻尾の周囲など、汚れが溜まりやすい部分に生じやすい傾向にあります。